
易 易占 易占い
簡単に易についてご説明いたします。
古代中国(周の時代)に出来た運命鑑定方法です。
基本的に筮法によって筮し卦を起こします。起こした卦と、相談内容を比べて判断します。
乾、坤、離、震、艮、兌、巽、坎の八卦が上卦/下卦と二つ重なって、64卦できます。

略筮法の場合、初爻から上爻まで、六爻あり384通りの鑑定が行われます。
筮法には大きく分けて次の三つが有ります。
本筮法、(十八変筮法)
中筮法 (六変筮法)

略筮法 (三変筮法)
ここでは略筮法について解説します。
第一変めで内卦を起こします。二変めで外卦を起こします。
64卦は八卦が二つ組合わさった事により成立しています。
これが各々内卦と、外卦です。

外卦地(坤)内卦天(乾)地天泰と読みます。
この64卦は初爻から上爻までの6爻からなり、各々陰陽のいずれかで成り立っています。
三変めの筮で爻を指します。これを次の相談内容のようにして判断します。
Bさんの相談例
Bさんは従業員20人ほどの会社を経営していました。社長といっても持ち家ではなく、家も会社も借家で銀行融資も限界ぎりぎりまで使っていました。でも、方位をおかさず、マンションも概ね家相の悪くないところに住み、経営も赤字を出さず、さほど税金も取られず、まずまずの暮らしをしていました。
その年の6月の終わりころから、若い人とテニスをして年甲斐もなく運動したため、足をくじいた、仕事の入金がずれたり、一元客が減ったり、なにが原因とはなしに資金繰りが苦しくなってきました。追加融資も断られ、ノンバンクも保証人を要求され、町金融をダイレクトメールや、スポーツ新聞の広告を頼りに訪ね歩くと、法外な利息を言われ、わずかな金額が足りなくて、業者に待ってもらうようになり、どんどん資金繰りが悪くなってきました。
相談を受け、最近行った方位等、全て検証しました。マンションに入った時の方角、家相、以前に受けた相談も再検討しましたが、どうもこれと言った、原因が見つかりません。どこかに支店を出さなかったか、従業員の寮等にマンションを会社の代表取締役名義で借りなかったか確認しました。でも原因が分かりません。そこで6月から経営が悪化した原因がどこにあるか、易をたててみました。
下記のような卦を得ました。艮爲山、上爻(ごいざん、じょうこう)です

この卦は二つの艮から成っています。 艮の象から判断します。 二つ有る物という意味があります。 とどまる、とどまれという暗示があります。 今がそうなる時勢という捉え方もあります。
やがて良くなる。待っているのがよいとも取れますが、特に上爻は待っていれば良くなる意を指しています。しかしこの場合原因を追究しているのですから、あえて二つ有る物の頭、上の部分とも考えてみました。
二つ家が無いかを確認しました。誰か女性の為に別に家を借りてないか。有りませんでした。お嬢さんのマンションが別に有りました。上部に神社で買ったお札のような物を貼ってないか。部屋の間取りも確認しました。いずれも該当しません。もう一度御自宅の中に二つ有る物はないか、確認して行きますと、寝室がシングルのベット二つでした。このベットを部屋の中で位置図を確認しました。ご主人の頭の位置がこの部屋の中だけで計って、調度南の方角30度にすっぱり入っていました。ずっとこの状態で寝ていたのか確認しますと4月にベットを新しいのと代えたとき頭の位置が変わった事が分かりました。この人は4月の月の方位盤で南が本命殺に成ります。結果が現れだしたのが、6月だったのです。この月にこの方は、巽(東南)が吉方になりますので、奥さんのベットを動かさず、頭の位置がずれるだけ上に動かしてもらいました。やがて嘘のように資金繰りは楽になりました。更にこの年の8月に北が吉方位になりますので枕の向きを北に変えるようお勧めしたことは言うまでもありません。
Mさんの相談例
スナックを経営する33歳の女性でした。名古屋の出身でクラブに勤めていて、25歳の時自分で店を持ったのですが、28歳のとき協力してくれた男性と別離し、お客の層や体質から、名古屋の土地柄に見切りをつけ東京に進出し、世田谷の三軒茶屋でここまで、概ね順調にやってこられたそうですが、ここ数ヶ月店の経営が傾くとまで行かないでも、来店回数がいいお客が離れていったり、人気のあった女の子がお客とのトラブルで急にやめたり、つけの回収が何人も遅れたり、預金を下ろして経営を続けることが数ヶ月続いたのです。一応東京に移られたときの、名古屋から東京の方位、今のお住まいと店の方位とも、確認しましたが、悪くないので、とりあえず原因について易をたててみることにしました。
下記のような卦を得ました。兌為沢 五爻(だいたく ごこう)でした。

この場合、五爻の爻辞通りに考えてみました。何か、悪いものを心から信望していないかというようなことをさしています。新興宗教にはまる。何かよくない力に傾いている。何か自分を惹きつける、新しい付き合いができた。恋人友人、何か心当たりがないかたずねてみました。
関係ないんじゃないかと言いつつ半年くらい前から店にくるようになった中年のお客にどことなく惹かれて軽いお付き合いをはじめたが、店の経営に影響することは何もないと言われました。ではその方の住んでいる大まかな住所を尋ね、お店との位置関係を確認しました。
さらにこの人と初めて出会った月に、どこかに連れて一泊しなかったか。この女性は、本命九紫の方です。半年前一白の月でした。その男性の住所はこの女性の経営するお店から西北になりました。また一緒に泊まった宿も西北で水上でした。九紫の方は、一白のとき西北は本命的殺になります。この凶方位の作用は、特に事業の経営に大きく出ます。原因は、悪い方角から来た人と付き合いが始まり、悪い方角に連れられていったということです。それからもこの二人は度々同じ宿を利用していました。
この付き合いを止めるべきだといわれるのですか、とお尋ねになられましたが、結婚まで考えていますかと問い返すには、いいえでした。私はちょうどこの月が、七赤でしたので、一緒にいかれたところより遠い西北の方位を取られ、年末で正月にかけて、店を休めるので、四泊くらいされることを進めました。その後男性のことは変化に任せてみてどうですかとお答えしました。この兌為沢の卦の五爻はこの悪い関係にあるものを、誠意を持って善に帰らしていくべきであると教えいいます。言うまでもなく、この男性そのものが悪いのではなく(男女の関係のよい悪いは、一般に考えてではなく、この方の立場の価値観での善し悪しです。)出会った関係が悪いのです。この悪い出会いを善に導くことを易は教えているのです。
Kさんの相談例
苦しい相談ですが似たような例は多々あります。会社を経営する39歳のご主人を持つ奥様からの相談でした。2年ほど前から会社の経営が悪化し、どうにも行きづまり状態から抜けきらないとのことでした。仕事をはじめて十二年になるそうですが、初めて三年ぐらいはよかったのですが、周期的に資金繰りの苦しさがやってきて、その都度駆け込みの融資を受けたり、突然紹介などで偶然お客が増えたり、信用保証協会の融資枠(事業主の方にはお分かりと思いますが、中小企業が小規模の銀行の融資を受けやすくする公共の保証人機関です。)が伸びたりでどうにか切り抜けてきたのですが、ここ二年は悪化する一方で、ノンバンク(商工ローンのようなもの)はもとより、高利で小切手の買取まで手をつけていました。ノンバンクから借り入れをするといつの間にかあちこちの金融会社から、貸付のダイレクトメールがきて、銀行融資では間に合わず、さらにノンバンクのネットで決まられてる枠を超えると他のノンバンクではもう審査が通らなくなり、違法と知りながら高利な金融から借りるしか決済を行っていく方法がなくなるのです。すでに240万の小切手を三軒の金融会社に切り、いずれも借りた元本は、いくつかの条件がつき、195万でした。そして240万全額が約定日までに返済できないときは、2週間ごとに40万の利息を追加しなければならず、すでにどうにもならない状態でした。でもこの奥様は、経営の改善に希望をかけており、以前も新規開拓で救われてきたので、今度は方位による方法で新規開拓して改善しないかと相談してきたのです。
この場合、非常に苦しく説得が難しいのですが、このご主人の年齢から言って、事業の好転と言う上昇機運に乗せる運命の転換は無理な時期にあるのです。九星気学の常識として、本命星が東北の艮宮に介在する年から、北の坎宮に入る三年は衰変から衰極にいたる時期で大きく衰運の時期になります。この衰運は九星の回る9年ごとにくるのですが、この年齢の衰運は特に経済的に苦しくなります。すべての人が失敗するわけではないのですが、新規事業や、拡張などを考えますと大きく失敗し挫折します。要するに一番悪い時期にきているのです。調子のいいことを言って気休めの安心をしていただいても後でどうにもならなくなることはこの場合、10割中10割と言える状態です。この時期に幸運な好転を望むことは無理なことを説明し、この自体から無難に退却することをお勧めするのですが、そうなりますと大概の方が落胆しながらも、私との相談に見切りをつけ、ほかに活路を見出そうとしてしまうのですが、この奥様は落胆しながらもすでに助からないことを覚悟していたようでした。より安全な方法で、この窮地を辛くも逃れることを相談する方向で納得しました。まず占う方位の行動を説明することの以前に、高利の融資先を出資法違反で弁護士を立て、強引に整理すること、保証協会の融資を元金据え置きを申し出ることを進めました。これは長く追加融資の可能性を絶たれるので渋りました。また弁護士を立て、高利の融資をつぶすには、銀行にすべてを知られてしまうと今後の付き合いが、きわめて不利になることを強く懸念していましたが、今までのほかの例を説明し、背水の陣を引くことを納得していただいた上で、この危機を少しでも無難に切りぬけるために方位を使うこと、この人のご主人の場合、このとき12月でしたが、月盤が七赤で北と西北、西南があいていました。この場合事情から西南をはずし、北と西北の、どちらの方位をを取るべきか、それぞれに卦を起こし、易をたててみることを進めました。
それぞれに以下のような卦を得ました。
北に一月方位を取ってこの危機にどう作用するか
天山遯 上爻(てんざんとん じょうこう)

西北に一月方位を取ってこの危機どう作用するか。
水地比 五爻(すいちひ ごこう)

この二つの比較ですがどちらも悪くないのです。
でも易はこの場合その場の事を教えてくれてるに過ぎないのです。 天山遯 上爻を普通易者は、ゆったりと逃れると解釈しますが。見当違いで逃れる、照準が外れて、その場を逃れるという場合もあるのです。北に行って逃れてもこのときこのご主人の方位は北が年月日を重ねて開いているわけではないのです。月の方位が北が吉であるだけで北に行っても、一度は元の家に戻らないとなりません。それならば、今西北に行き、この事態と対決し、来年4月に、北が年月日をそろえて吉になります。この時に完全に引っ越して事態から逃れ本人と家族を守るべきと考えました。
西北に行った場合の水地比 五爻は 爻辞に「王様が狩をするに三法から獲物を追い詰め、前一方は開けておき、前方に逃げた獲物は追い詰めずに逃がす」とありますが、これを通常物事を八割で満足せよと解釈します、でもこの場合はまっすぐ逃れてよしと見ます。またいずれかに逃れる道があると見ます。でもこれだけで判断するには不充分なので、中筮法(六変筮法)で成り行きを取ってみることにしました。しかし両方ともあまり芳しくありませんでした。そこで西北に一月方位を取り、更に北に越しての成り行きで、もう一度取り直しました。
以下のような結果を得ました。本卦の沢火革は物事が根本的に変わる事です。 之卦の天下同人は人と同じくする。人並みに無難を得るとします。

この後弁護士を選び、弁護士が内容証明を送ると、二軒までは債券を放棄し、残る一軒も一度は小切手を交換にまわしてきましたが、依頼返却し、ごねながらも約面の三分の一を分割支払い無利息で事を収めました。その後北を取ってから従業員は、会社を助けるがごとく、自分の方から皆見切りをつけ辞めて行き、仕入先の支援を得られ、仕入先の下請けとして、当分の間奥さんと二人でやって行くことになりました。けっしてよい解決ではないと思われますが、ここ数年の倒産の状況から考えれば辛くもよしとすべきではないでしょうか。
これは1994年のお話です。